
一志治夫 著
定価:本体1,885円(税込)
文藝春秋 |
庄内はかつて陸の孤島と言われていた。陸上交通の便が極めて悪い土地だった。
島国の中のもうひとつの島国だったのだ。
ゆえに、この絶景の地の純度は落ちることなく、そして古から伝わるさまざまな文化は弱まることなく残った。
その文化のひとつが、在来作物だった。長い間かけてその土地だけで育ってきた野菜である。
(本書プロローグより抜粋)
奥田が庄内の素晴らしさに気づいたのは、東京での修行の時でした。評価の高い野菜が全て山形産であることに気づき、地元鶴岡で「アル・ケッチァーノ」を開店。しかし現実は、庄内の農家は自分たちの作り出した野菜の価値を知らず、また、古から続いていた在来野菜も絶える寸前でした。
ひとつの出会いから始まった、奥田と生産者の奇跡をこの本で感じてください。
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